この章では、相手に伝わる報連相(報告・連絡・相談)を学ぶことができます。
この章を読み終わるころには、誤解やトラブルが激減するでしょう。
報連相ってわかってるようでちゃんと理解できているかな?
(ほうれん草ネタはやらない)
う~ん、理解はしていると思うけどできているかな?
(ほうれん草ネタはやらない)
相手に伝わる報連相とはなにか?
短い時間で必要なことを伝えるにはどうしたらいいのか?
では、報告・連絡・相談の意味を再確認しましょう。
報告とは
[名](スル)告げ知らせること。特に、ある任務を与えられた者が、その経過や結果などを述べること。また、その内容。「出張の報告」「事件の顛末 (てんまつ) を報告する」「研究の中間報告」
goo辞書 報告
介護業界では、電話対応や利用者さんの体調など報告すべきことがたくさんあります。
知りえた情報を専門分野のリーダーに報告します。
もちろん管理者にも報告しますが、外出などで不在の時はデスクにメモを必ず残しておきます。
あとから伝えようとして、日々の業務に追われ伝え忘れる可能性もあります。
メモには日時と報告内容、報告者の名前が書いてあると親切です。
日時と報告内容、報告者の名前が 書いてあることにより、管理者は状況の把握がしやすいのです。
そして、誰が書いたか(対応したか)がわかることでスムーズにわからないことを質問することができます。
もしも報告者の記載がなければ、そのメモを書いた人を探す時間が必要になります。
管理者とかリーダーは忙しいから、なるべくわかりやすく伝えたほうがいいな。
そらそーや
連絡とは
関連があること。
気持ちや考えなどを知らせること。情報などを互いに知らせること。また、その通知。
二つの地点が互いに通じていること。また、異なる交通機関が一地点で接続していること。
goo辞書 連絡
例えば現場で報告を受けたリーダーが、関係する情報を必要とする専門分野のスタッフに報告します。
それをスタッフで共有します。
その為にはスタッフノートなどを使い朝必ず目を通しサインをするノートを作るのも良いでしょう。
辞書には、
「二つの地点が互いに通じていること。また、異なる交通機関が一地点で接続していること」
と書いてありますが、介護では異なる職種が一地点(連絡内容)で接続(共有)してることと考えます。
連絡ノートはあるよな?
あるけど、流し読みしてたわ。ちゃんと共有せんといかんな。
相談とは
問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。また、その話し合い。「相談がまとまる」「相談に乗る」「友人に相談する」「身の上相談」
goo辞書 相談
相談するというのは、どのように動いたらいいのか、どのような対応をしたらいいのかを互いに話し合うことです。
相談する人も内容を明確にしなければなりません。
できるなら、「自分はこう考えているがどうか?」
と自分より詳しい人に意見を聞くと良いでしょう。
適当に相談するということは相談に乗る人の時間を無駄に使うことです。
気を付けましょう。
相手の時間をむやみに奪わないように的確に」、短時間で報告しましょう。
無駄話や雑談ならいいけど、仕事で忙しいときは簡潔に話してほしいわ。
せやな。もじゃも話長いもんなw
できてる?報連相。
報連相は基本ですが、なかなかできていないことでもあります。
また企画や行動を起こす際は、
相談→連絡→報告の順になります。
- 相談 責任者にこのような事をしたいがどうか?を相談する。
- 連絡 スタッフにこのような事をしたいが協力してほしいとの連絡。
- 報告 結果の報告
順番は 報告→連絡→相談ではないですが、流れはスムーズだと思います。
PDCAサイクルで考えると、 相談→連絡→報告→相談→連絡→報告…
と繰り返していくのが良いのではないでしょうか?
PDCAサイクルについてはまた別の機会に説明したいと考えています。
ほうれん草の味噌汁のみたい。
あっ….www
自分で考えろと言われても…
僕も若いころは「自分で考えろ!」などと言われました。
おう、もじゃ!何やってんだ?
あ、はい先輩。○○先輩に言われた仕事してます。
は?それは今やることじゃねーよ!
え?じゃあ、こっちを先にやったほうがいいですか?
ちがうわ!!
うーん…何をすればいいですか?
そんなのは自分で考えろよ!
はい…(なんだコイツ)
ナンセンスです。
理不尽ですね。
考える力をつけるためだとポジティブに考えて、叱られても腐ることなく動いていました。
経験を積めばそれなりに自分で考えて動けますが、その職場のルールや業務を理解するまでは言われる前に動くというのは難易度が高いと考えます。
システムもない、ルールもない会社だと、新人スタッフは自ら動くというのは大変難しいです。
ましてや経験の浅いスタッフなら尚更動けないのです。
「自分で考えて動け!」と言われても何をしていいのかわからないです。
自ら勝手に動いて失敗したら、迷惑が掛かるんじゃないか…
「なぜ勝手にやったんだ」と怒られるのではないか…
新人さんは不安なのです。
では、どうしたらスムーズに仕事ができて、上司や仲間に迷惑が掛からないのでしょか?
まず、共通のルール(共通認識)を教えてもらいたい。
人によって言うことが違うと、どうしたらいいかわからん。
AさんはOKで、BさんはNGってないよな~
自分が堂々と仕事したいよね、どうしたらいいのかな?
そこで、報連相の再登場です。
報連相の利点を知ろう。
報連相の利点、一つ目は「業務を共有できる」こと
つまり複数のスタッフに相談することで業務を共有できます。
相談したいよ~
聞くよ(1人目)
聞くよ(2人目)
聞くよ(3人目)
自分以外の3人と共有できた。
一人ずつ話すのは時間かかりますが、一度に話すことができたら(集まっている時とか申し送り時など)効率イイですよね。
この場合は「3人のスタッフと情報を共有できた」となります。
業務を共有できる=責任の分散ができることにもなります。
できれば、専門分野のスタッフには確認しましょう。
利用者さんの体調などは看護師へ相談
歩行が不安定や痛みを訴えるなら機能訓練指導員へ相談
すべての相談はリーダーへ相談 など…
それぞれの専門職には相談したほうがスムーズに業務が遂行できます。
例えば利用者さんのバイタルが少し高いが、入浴していいかどうかは看護師に確認します。
当然ですね。
なぜなら、看護師はその道のプロだからです。(有資格者)
もう一つの例えで、利用者さんが足が痛いと訴えていたら機能訓練指導員に相談しますよね?
なぜなら、機能訓練指導員はその道のプロだからです。(有資格者)
・看護師または准看護師
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
・柔道整復士
・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師
上記の国家資格を取得した者しか機能訓練指導員にはなれません。
その道のプロに相談するのがいいよね。判断できんもんな。
居なかったら、リーダーや管理者の相談やな。
リーダーや管理者って判断する立場やもんな。
相談しないで、自ら判断するのはトラブルの元です。
相談の利点、二つ目は「コミュニケーションが取れる」ことです。
自分に医学の知識があっても、やはり看護師は国家試験に合格していますし、経験も積んでいます。
チームで協力して仕事をするということは、報連相が重要になる訳です。
相談して共有することにより、責任の分散になります。
そして業務もスムーズになります。
スタッフに相談や確認する癖をつけたら、そのスタッフはミスも減り積極的に動くことができるでしょう。
つまり、言われる前に動いていることになります。
自分で全てできなくてもいいのです。
みんなですべてを知っている状況を作ればあなたの評価は上がるでしょう。
報連相でみんなとコミュニケーションとればいいんやな。
コミュニケーションとるの難しくないか?なに話したらいいかわからん 。
話題は仕事内容や!仕事の相談は話しやすいと思う。
報連相を駆使して、チームと連携をとれば自分の責任や仕事も分散できるのです。
次回は「レスポンスの大切さ」です。
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